カレーパン先生の ブログ
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第18回岡山県こども将棋教室交流戦⑤
2019.01/24 (Thu)
S石君の最終5回戦。「4回戦終了時、4-0がひとりで、かつ3-1が偶数の場合、3-1同士の組み合わせを優先し、4-0の選手は2-2の選手と組み合わせる。」という規定を、運営の方から事前に書面で配布されていた。
今回、4回戦終了時に4-0がS石君ひとりだけ、3-1は4名で偶数となり、まさに事前に想定されていたケースに合致した。
そこで、S石君の相手を2-2の選手の中から選ぶ作業を行い、対戦相手はN尾君に決まった。

4-0と2-2の対戦では、勢い、実力ともに4-0の選手に分がある、と見るのが自然で、私もぼんやりそんな風に思っていた。
ところが、実際にはそんな単純なモノではなかった。
この将棋はN尾君の指し回しが素晴らしく、上図ではN尾君の優勢、いや、勝勢と言っても良い形勢だろう。
先手玉は薄いが、飛車角が受けによく利いており、見た目以上に安全である。
私は、S級のレベルの高さを改めて実感しながら、観戦していた。
また、実はこの後私は、対局が終わった選手と指導対局3面指しを行うのであるが、S級の選手も含めて15名くらい対局した中で唯一平手で黒星を喫したのがこのN尾君であり、S級のレベルをさらに身をもって体感するのであった。
まぁ、S級に出るような選手に対して、私の実力では1対1でのガチンコでも危ないから、3面指しで1敗ならむしろ健闘といえるだろう、とは、私の甘い自己分析。
さて、図では「玉は下段に落とせ」の▲6一銀で決まっている、と思いながら見ていた。
しかし、本譜は▲5三銀成△同銀▲4一銀としたため、△6三玉とされて、「中段玉寄せにくし」の可能性が出てきたのであった。(続く)
