カレーパン先生の ブログ
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支部名人戦・支部対抗戦・シニア名人戦④
2015.03/30 (Mon)
続いて、団体戦決勝の紹介。連覇を狙うU城支部と、層の厚いK敷市役所支部の対戦。
3人一組なので、決勝戦も3局ある。
ぐるぐる廻って観戦したので、大体の内容は3局ともわかるものの、さすがに3局とも紹介できるほど記憶していない。
唯一入手した棋譜はK子vsS木戦。
これが、大将戦なのか、副将、三将戦なのか不明。
その点、ご了承ください。
先手のK子氏、難読ネームである。
初見で正解の読み方ができるヒトは、限りなく0%に近いのではないか、という気がする。
また、「K子」と表現したが、この「K」に当たる漢字は珍しく、普通に変換を試みても、まず出てこない字のようだ。
わがPCでも、手書き文字入力機能で、かろうじて変換出来る模様。
一方のS木氏、こちらは対照的に、日本で2番目に多い姓らしい。
かつては1位だったと思うが、現在はS藤に首位の座を譲っているらしい。
将棋のプロでも、おそらくS藤が一番多い気がする。

(1図)
先手は5筋の歩交換から5六銀の好形を築き、後手は銀冠の堅陣。
勝負はこれから、といったところか。
1図から▲3七金、玉頭に備えて自然に見えたが、5六銀との連絡が外れて危険だったようだ。
△8六歩▲同歩△同飛と、飛車交換を挑んだのが、機敏な動き。
後手が仕掛けに成功した。
飛車交換になると、後手から5筋に飛車を打ち込む手が、先手の角銀を標的にして厳しい。
してみると、1図では▲7七角と引いておくところだった模様。

(2図)
2図は、△5九竜に▲5七歩で銀取りを受けたところ。
ここから、△2七歩成▲同銀△2八歩▲同玉△2六歩なら決まりだった。(と、感想戦で指摘される方がおられた。)
以下は、▲2六同銀に△2七歩。
かといって、▲1六銀は△2二玉くらいでも指しようがない。
確かに、歩の手筋を駆使、歩の数がピッタリ足りて寄り筋だったようだ。
本譜は2図から△8八歩▲4五歩△8九歩成▲9一竜と進み、お互いに持ち駒を補充。
激しい玉頭戦となっていった。(続く)
