カレーパン先生の ブログ
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第39回将棋の日in北九州 ⑨
2013.11/30 (Sat)
(4図)
少し進んで4図となった。
上手は金銀を受けに投入し、徹底抗戦の構え。
ここで私は欲を出して、間違えた模様。
第一感は、▲9一竜△7四金寄▲2一竜と、冷静に桂を拾っておく手。
実際、それで充分であった。
そうは思ったのだが、その局面で上手の金銀の厚みが脅威に思えた。
感想戦で「これ、手厚いように見えて、そうでもないんですよね。」とS九段。
▲7六銀や▲8七桂といった手段があり、見かけほど強くないとのこと。
本譜は、▲7三歩成と行った。
以下△9四金▲6三と△同銀▲7六銀△同銀▲同飛△7四歩。
やはり、焦りすぎた模様、難局になった気がした。
さらに進んで、5図となった。
(5図)

5図から▲6三成桂は△7五香で切らされそうなので、▲7四成桂として、飛車の活用に望みを託した。
感想戦でS九段は「それをうっかりした。」と言われた。
しかし、そこで△7一香とされたら困っていた気がする。
普通は▲7二歩~▲7三歩であるが、▲7九歩が「二歩」かつ「歩切れ」で打てない。
すると△4八銀に対して受ける形が▲7九香くらいしか見えない。
そこへ香を使うのでは、自信がないのだが、どうだろう。
感想戦ではスルーしたので、△7一香に対するS九段の意見をうかがうことは出来ていないけれど。
本譜は△5六香。これはチャンスが来たと直感する。
5図以下は▲7四成桂△5六香▲6三成桂△5八香成と進む。
その局面、下手玉は詰めろになっていない気がした。
△3九角の筋をしっかり読んだ。やはり詰まない。
ならば、上手玉に詰めろを掛ければ良い。
▲7二飛成が詰めろなら、話は早い。
これは▲5三金から迫って詰みそうだ。
(6図)

やはり、詰まないので、形作りの手つきで△4九成香と指された。
6図からは▲5三金以下詰み。下図まで指してS九段は投了された。
(投了図)

9筋に香まで、ぴったりの詰みであった。
途中まで、うまく指せていたが、焦りから難局になった。
それでも勝たせていただいた。
きっと、S九段がずいぶん緩めて下さったのだろう。(続く)
